女子駅伝部
城西大学女子駅伝部は1989年創部で「学生駅伝日本一」を目標に活動しています。全日本大学女子駅伝対校選手権では、29年連続出場中で、過去2度の優勝、3度の準優勝を達成しています。全日本大学女子選抜駅伝競走では、第1回大会から連続出場中です。関東大学女子駅伝対校選手権大会では、過去10度の優勝実績があります。


天皇賜盃第92回日本学生陸上競技対校選手権大会
2023年9月14日(木)~17日(日)
1500m予選
1組 4位 4分27秒33(決勝進出)
兼子 心晴(経営学部 マネジメント総合学科?2年)
1500m予選
2組 13位 4分37秒16(予選敗退)
澤井 風月(経営学部 マネジメント総合学科?1年)
1500m決勝
8位 4分26秒79
兼子 心晴(経営学部 マネジメント総合学科?2年)
5000m決勝
6位 16分22秒01
髙橋 葵(経営学部 マネジメント総合学科?2年)
28位 17分28秒64
兼子 心晴(経営学部 マネジメント総合学科?2年)













【選手コメント】
兼子心晴
日本インカレの1500mと5000mに出場させていただきました。 1500mはシーズンベストで目標だった8位入賞を果たすことができました。序盤は先頭でレースを進めることができていましたが、800m過ぎ集団が動いた時に対応することができず、後ろに下がってしまいました。ラスト1周の時点では12番手で、身体もきつかったですが、去年この種目で9位だった悔しさを思い出し、最後の最後まで前を追う走りをできたことが入賞につながりました。 タイムもまだまだですし、レース中盤の落ち込み等課題もありますが、大学入ってから初めての入賞は素直に嬉しいです。
1500mの翌日にあった5000mでは暑さで思うように体が動かず、情けない結果となってしまいました。1500mが終わってから丸一日空いたので疲労はあまりなく、アップの時点では身体がかなり動いていました。レースも1000mまでは落ち着いて走れていましたが、その後は手足に力が入らず、ただただ走り切ることだけを意識してしまいました。 去年はこの時期に5000mを走っていなかったので、客観的にレースを観ていましたが、今年実際に走ってみて日本インカレの5000mはそう簡単にはいかないと感じました。また、暑さや合宿の疲労の中でも本当に強い選手は結果を残すことができるのだなと身に沁みて感じました。
暑い中でのレースには苦手意識がありますが、4年生までには5000mでしっかり勝負できるようになりたいと思いました。今回連日でのレースでしたが、日本インカレという舞台で3本走る挑戦をできたことはとても大きな収穫になりました。良かったことも悪かったことも含めてもうすぐ始まる駅伝シーズンに結びつけていけるようにしたいです。
2週間後には関東大学女子駅伝、そして1ヶ月半後には全日本大学女子駅伝があります。夏を超えて私自身もチームも大きく成長できていると感じます。残された時間は少なくなってきましたが、チームのために一日一日を大切に、有意義に過ごしていきます。
今回も沢山の応援ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
澤井風月
第92回日本学生陸上競技対校選手権では1500mに出場させて頂きました。合宿で今までより距離を積むこができ、このレースに調整して挑んだわけではなかったのですが、今年のレースの中ではいい状態で挑めたと思います。スタートもすごく落ち着いて前の方に出ることができ、1周目はすごくいいペースで集団が動いてくれて、それに余裕を持って着くことができていたので良かったです。しかし、2周目にペースが凄く落ちてしまった時に自分に自信がなく、前にいって引っ張るチャンスは何度もあったのに、いくことが出来ませんでした。そして後ろから抜かされた時に、自分の走りが出来なくなってしまい、自分の力を出し切れずにレースが終わってしまいました。本当に悔しかったです。
今回のレースは、自分の気持ちの弱さ、自己分析のたりなさが結果に現れてしまったと思います。走る前は、挑戦しようと思っていても、いざ走り出すと「今でたら最後までいけない」など凄く弱気になってしまいました。失敗を恐れてしまい挑戦することが出来ませんでした。
今シーズンは1500を走る機会はもうないと思うので、今回の悔しさを駅伝シーズンで晴らしたいです。そのためにもまずは、メンタル面で誰にも負けないと言えるくらい気持ちを強くして、自分で限界を決めてしまわないで挑戦する気持ちで取り組み、メンバーになって駅伝でチームの力になれるように頑張ります。
今回のレースが、意味の無いものになってしまわないように、今回の結果を受け止めて駅伝に向けて練習に取り組んでいきます。 応援して頂きありがとうございました。
髙橋葵
日本インカレの5000mに出場させていただきました。 この日は私にとって特別な記念日でした。私は4ヶ月前の5月16日に頭の手術をしました。今年の2年生になった頃から、走っている時に胸がドキドキして苦しくなってしまったり意識が飛んでしまったりして、うまく走れなくなってしまいました。練習中立ち止まってしまったり、自分が今何秒で何周目を走っているのか分からなくなってしまったりする意識障害のような症状で苦しんでいました。その症状はどんどん酷くなっていき、走るのがとても怖くなってしまいました。最初は訳も分からず、自分の気持ちややる気の問題なのではないかと悩んでいましたが、詳しく検査をしてみたところ、病気が見つかり頭を手術することになりました。その時はこの先真っ暗になり、もう走れなくなるんだなと感じた瞬間でした。
しかし、頑張っている仲間やいつも応援してくださる方々の支えがあり、希望と勇気を持って手術に臨み、病気を克服することができました。
そこからはまた1からのスタートで、普段通りの生活を送ること、歩き出すことから始まり、徐々に体は回復していきました。そしてまた走り出すことができ、日本インカレを復帰戦として目標に掲げ日々の練習に励んできました。
術後4ヶ月後の日本インカレの舞台で、ここまで支えてくださった全ての方々に感謝の気持ちを込めて走りました。スタートラインにもう一度立ち、元気に走り切ることができたことが何よりも嬉しく思います。病気と闘っていた頃は、元の自分に戻ることは難しい、競技人生を諦めなければならないと思った時期もあり、恐怖や不安の毎日でした。ですが、自分自身の目標や仲間と立てた夢をぶらさずに持ち続け、たくさんの人に支えてもらいながら、乗り越えることができました。
レース中は楽しんで自分らしく走ることができ6位入賞をすることができましたが、この結果に満足はしていなくこの先自己ベストを更新していくことや、来年は表彰台に立つことなど、さらに高みを目指して頑張ります。
今回このような経験を人生で初めてして、命の大切さを深く感じたり、普通に日常生活を送れることや、元気に走れることは当たり前なことではないんだなとこの病気のおかげで知ることができました。また、手術をするにあたってたくさんの方々から温かい声をかけてもらったりメッセージをいただいたりして、陸上を通してこんなにも応援してくださる人がいるんだなと、改めて感じることができました。本当にありがとうございました。 私にとって、大きな人生経験だったと思います。そしてこれからは駅伝シーズンに入ります。この夏は長い距離に対応できるようにたくさん走り込んできました。その成果を発揮できるように、そしてチームのみんなやこれまで支えてくださった方々に、走りで恩返しができるように頑張ります。
元気に生きて走れる幸せを噛み締めるのと同時に、ここまで来られたのは多くの人の支えのおかげだということは絶対に忘れずに、今後の陸上人生も自分らしく走り続けていきます。また、私の走りを見て、現在病気や怪我で苦しんでいる人たちに勇気と元気を与えられるような走りをしたいです。今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。